
初めてこの土地に立ったとき、私たちの目には建物の図面ではなく、そこで営まれる「朝の風景」が浮かんでいました。 目の前の道路を走る車の音、近隣の住宅から漂う生活の気配。 不動産活用というと、どうしても「何戸確保できるか」「利回りは何%か」という計算から入りがちです。しかし、私たちはあえてそこを後回しにします。 「この場所に住む人は、どんな窓を開け、どんな帰り道を歩くのだろうか」。 すべては、そんな小さくも本質的な想像から始まりました。
熊本市中央区から東区へと繋がる保田窪エリア。ここは、都市の利便性を享受しながらも、一歩路地に入れば落ち着いた住宅地の顔を持つ不思議なバランスの街です。 周囲を見渡せば、古い賃貸アパートと新しい戸建てが混在しています。 ここで求められているのは、単なる「寝るための箱」ではありませんでした。 駅からの距離以上に、幹線道路へのアクセスの良さや、日常を支えるロードサイドの豊かさ。この「程よい賑わい」と「暮らしの静謐」をどう両立させるかが、企画の鍵となりました。
「プリマベラデ保田窪」が選んだのは、1Rと2LDKという、一見すると対極にある構成です。 普通なら、どちらかに振り切ったほうが効率は良いかもしれません。しかし、私たちはあえてこの混在を選びました。 単身者がキャリアを積み、やがてパートナーと出会い、家族が増える。 あるいは、広い部屋からあえて身軽な暮らしへとシフトする。 ひとつの建物の中に、異なる世代の鼓動が混ざり合うことで、建物全体に「単身者専用」にはない、適度な緊張感と安心感が生まれると考えたのです。 「ライフステージが変わっても、この街、この建物に居続けられる理由」を、間取りという形に落とし込みました。
設備は最新であればいい、というわけではありません。 私たちが重視したのは、入居者がふとした瞬間に感じる「質感」です。 例えば、エントランスの照明の落ち方。指に触れる素材の選び方。 建てた瞬間がピークではなく、10年、20年と時を経て、街の風景に馴染んだときにこそ、本当の価値が出る。 「管理のしやすさ」と「住み心地の良さ」は、実は同じ地平線の上にあります。丁寧な設えは、入居者の「ここを大切に使おう」という心理を育み、それが結果としてオーナー様の資産を守ることへと繋がっていくのです。
もし、この土地がもっと駅に近い繁華街の真ん中であれば、私たちは全く違う提案をしていたでしょう。 もっと高い密度で、もっと回転の速い、都会的な「1K」を並べていたかもしれません。 あるいは、完全に閉ざされた高級住宅街であれば、もっと贅沢な空間使いを求めたはずです。 保田窪という、街の体温がちょうど心地よいこの場所だからこそ、1Rと2LDKが共存する「多様性のある器」が正解となりました。土地の個性を無視した規格品を置くことは、私たちはプロとして良しとしません。
私たちは、募集を開始してすぐに部屋が埋まることだけを目標にはしていません。 本当に大切なのは、入居された方が「ここを選んでよかった」と長く住み続けてくれること。 入居者同士のほどよい距離感。管理スタッフとの静かな信頼。 数字に表れにくい「住まいの質」が、空室リスクという最大の不安を打ち消す唯一の手段であることを、この物件の運用を通じて改めて実感しています。 「選ばれ続ける」という強さは、派手な広告ではなく、日々の細かな配慮の積み重ねの中に宿るのです。
Q. 企画にこだわると、利回りが下がるのでは? 表面的な数字だけで見れば、効率を優先した建物の方が高く出るかもしれません。しかし、数年後の退去リフォーム費用や、空室期間の損失を考えれば、結果は逆転します。「長期的に安定して稼ぐ力」こそが、真の利回りだと私たちは考えています。
Q. どのような入居者がついているのでしょうか? 画一的な層ではなく、ご自身のライフスタイルを大切にされている方々です。1Rには自立した単身者、2LDKには落ち着いたファミリー。異なる属性が混ざることで、共用部のマナーも自然と高く保たれるという好循環が生まれています。
Q. 管理まで任せることのメリットは? 企画段階で私たちが込めた「意図」を一番知っているのが、私たち自身だからです。電球の交換ひとつ、入居者への声掛けひとつに、その建物の「思想」を反映させることができます。オーナー様と同じ目線で、資産を育てていくパートナーでありたいと考えています。
Q. 私の土地でも、同じような企画が可能でしょうか? そのままのコピーは不可能でしょう。なぜなら、土地には一つとして同じ性格のものはないからです。私たちはまず、貴方の土地が持つ「声」を聴くことから始めます。形を当てはめるのではなく、その場所だけの正解を一緒に見つけていきましょう。
土地活用に、万能な正解はありません。 あるのは、その土地の個性をどう引き出し、いかに未来へと繋いでいくかという「対話」だけです。
「プリマベラデ保田窪」で形にした私たちの思想。 もし、少しでも琴線に触れる部分がございましたら、一度お話をさせてください。 まずは収益の話ではなく、あなたの土地の「これから」について。
静かなお茶を飲みながら、ゆっくりと始めましょう。
プリマベラデ保田窪
熊本市中央区保田窪1丁目
JR豊肥本線/東海学園前駅 歩9分
2020年2月下旬予定
鉄筋コンクリート造/10階
1R 28.9㎡/2LDK 57.8㎡
南向き
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